一、理論の基礎

金鎖玉関は過路陰陽とも呼ばれ、風水における巒頭派の精髄です。羅盤を要さず、陰陽宅の周囲をひと巡りして八方の砂水を観察するだけで吉凶を判断できます。その理論は河図洛書先後天八卦にもとづきます。

二、核心の口訣

一二三四は砂を要し、六七八九は水を要す

すなわち坎(1)、坤(2)、震(3)、巽(4)の方には高大な実物(砂)があるのがよく、乾(6)、兌(7)、艮(8)、離(9)の方には低平で広々とした地形(水)があるのがよいとされます。一寸高ければ砂とし、一寸低ければ水とします。

三、砂水の詳解

方位方向六親要件砂/水を得て吉砂/水を失して凶
中男坎砂は智を司り、事業安定して靠山あり、中男富貴たり。坎水は中男を損ない、破財し、事業安定せず、靠山なし。
北東少男寅水は心霊巧にして、医芸名家を出し、財源茂盛たり。艮砂は財を阻み、小児に災多く、子嗣の縁浅し。
長男卯砂は富を致す能あり、血財涯なく発し、長子旺ず。卯水は貧を司り、長房衰敗し、奔波労碌す。
東南長女巽砂は文昌旺んに、功名自ずから来たり、婦女賢良なり。巽水は財を散じ、学業成り難く、女病多し。
中女離水は文采盛んに、芸術の声名揚がり、前途光明たり。離砂は火を司り、眼疾・血圧、名気損なわる。
南西老母/女主人坤砂重なり起これば、女主持家し、財旺じて人丁旺ず。坤水は妻を損ない、盗賊・産厄あり、家庭安定せず。
西少女酉水は財を旺じ、口才通達、才子・美女を出す。酉砂は口舌を司り、少女損なわれ、争闘・血光あり。
北西老父/男主人乾水は貴を司り、男主人の事業旺じ、長寿なり。乾砂は老父を損ない、事業阻まれ、頭痛・不眠あり。

四、先後天の原理

金鎖玉関において砂水が求められる原理は、先天は体と為り、後天は用と為ることにあります。先天八卦と後天八卦とが配合し、先天卦の陰陽の属性が後天方位における砂水の要否を決定します:

  • 先天の坤は後天の坎に居る(坤は陰にして陽を要す)ゆえ、坎の方は砂を要します
  • 先天の巽は後天の坤に居る(巽は陰にして陽を要す)ゆえ、坤の方は砂を要します
  • 先天の離は後天の震に居る(離は陰にして陽を要す)ゆえ、震の方は砂を要します
  • 先天の兌は後天の巽に居る(兌は陰にして陽を要す)ゆえ、巽の方は砂を要します
  • 先天の乾は後天の離に居る(乾は陽にして陰を要す)ゆえ、離の方は水を要します
  • 先天の坎は後天の兌に居るゆえ、兌の方は水を要します
  • 先天の震は後天の艮に居るゆえ、艮の方は水を要します
  • 先天の艮は後天の乾に居るゆえ、乾の方は水を要します